EU統計局ユーロスタットが16日発表した7月の貿易統計（速報値）によると、ユーロ圏の貿易収支（季節調整前）は67億ユーロの黒字となり、黒字幅は前年同月の119億ユーロから減少したものの、前月の22億ユーロから増加した。EU27カ国ベースの収支は57億ユーロの赤字で、前年同月の黒字（5億ユーロ）から悪化した。（表参照）
\ユーロ圏は輸出が前年同月比18％増の1,372億ユーロ、輸入が24％増の1,304億ユーロだった。ただ、輸出の増加率は20％を超えていた5、6月と比べると縮小傾向にあり、季節調整済みベースの輸出は前月から0.6％減少した。市場調査会社HISグローバルインサイトのアナリストは「世界経済の減速によりユーロ圏の輸出が圧迫されるという懸念が増大してきた」とコメントしている。
\同時に発表されたユーロ圏と主要貿易相手国の1－6月の貿易収支（季節調整前）をみると対日は輸出が前年同期比18％増の163億ユーロ、輸入が同13％増の247億ユーロとなり、84億ユーロの赤字。赤字幅は前年同期の80億ユーロから膨らんだ。対米は輸出が12％増の858億ユーロ、輸入が横ばいの621億ユーロで、黒字幅は前年同期の140億ユーロから237億ユーロに拡大した。
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