欧州議会の法務・内務委員会は9月28日、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバニアの市民がEUを旅行する際のビザ(査証)取得義務を免除することを承認した。欧州議会は10月7日の本会議でビザ免除を承認する見通し。EU加盟国の正式承認を経て、年末までに実施される見込みだ。
\EUは昨年12月、EU加盟を目指すバルカン諸国のうちモンテネグロ、マケドニア、セルビアを対象に、市民がEU諸国など「シェンゲン協定」参加国を旅行する際のビザ取得義務を免除。ボスニアとアルバニアに関しては、生体認証パスポートを導入してないことなどを理由に、ビザ免除を見送った。
\しかし、欧州委はその後に両国が生体認証パスポートの導入や国境管理体制の強化など、ビザ免除基準の達成に向けた取り組みが進んだと評価。5月にビザ免除を提案していた。
\欧州議会の法務・内務委員会は同提案を賛成49、反対2で承認した。正式承認されると、両国の市民は生体認証(バイオメトリック)パスポートの保有を条件に、英国とアイルランドを除くEU諸国およびノルウェー、アイスランド、スイスにビザなしで旅行することができるようになる。
\