欧州委員会は7日、オーストリアの大手パルプメーカー、ハインツェルが同国の紙製品販売大手オイロパピーアを買収する計画を承認したと発表した。予備調査の結果、両社の事業が重複する分野はごく限られており、取引を認めても欧州製紙市場で著しく競争が阻害される可能性は極めて低いと判断した。
\ハインツェルはオーストリアとエストニアにパルプ工場を持ち、世界各地で紙パルプおよび紙製品の販売事業を展開している。一方のオイロパピーアは南アフリカと英国に本社を置く大手製紙グループ、モンディの子会社で、中・東欧市場を中心に紙製品の販売事業を展開している。両社は9月2日付で欧州委に買収計画の認可を申請していた。
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