2010/10/25

産業・貿易

投資・不動産・ネットがワースト3、消費者サービスに関する意識調査

この記事の要約

欧州委員会は22日、金融・通信・輸送・公益など各種サービスと、自動車・家電・衣料品・食料品など幅広いカテゴリーの製品に対する欧州市民の評価をまとめた「消費者市場スコアボード 2010」を公表した。これによると、サービス部 […]

欧州委員会は22日、金融・通信・輸送・公益など各種サービスと、自動車・家電・衣料品・食料品など幅広いカテゴリーの製品に対する欧州市民の評価をまとめた「消費者市場スコアボード 2010」を公表した。これによると、サービス部門では投資・年金・保険、不動産、インターネット接続の3分野が満足度や信頼性などさまざまな項目で消費者の評価が最も低く、製品部門では中古車、衣料・靴、食肉の評価が低かった。欧州委は近くインターネット接続サービスと食肉市場について実態調査を行い、調査結果を基に改善策をまとめる方針を示している。  今回の調査はEU27カ国とノルウェーでおよそ1万人を対象に、医療と教育を除く50の消費者向けサービスおよび製品カテゴリーについて、全体的な満足度、信頼性、比較可能性、事業者の変更のしやすさなどを調べたもの。多くの消費者が不満を抱いている分野をあぶり出し、必要な施策を講じてサービスの改善や製品の質向上を図ることを目的としている。

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主な調査結果をみると、比較可能性では銀行、通信、不動産、公益(水道・ガス・電気)、法律・会計などの分野でサービスの比較が難しいと答えた人が多かった。信頼性では投資・年金・保険、不動産、中古車に対する評価が最も低く、重大な問題に直面した経験を持つカテゴリーとしては鉄道、不動産、投資・年金・保険を挙げた人が最も多かった。全体的な満足度に関しては、回答者の57%が消費者向けサービスおよび製品市場は全体として満足できる水準にあると答えたが、投資・年金・保険、不動産、鉄道サービスなどに対して不満を持つ人が多いことが分かった。また、事業者の変更に関しては、電力供給者の変更が極めて困難と答えた人が最も多く、投資銀行、ガス供給、銀行融資と続いている。

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