2010/11/22

競争法

ユニリーバのサラ・リー事業買収、欧州委が条件付きで承認

この記事の要約

欧州委員会は17日、欧州食品・日用品大手のユニリーバ(英蘭)が米同業サラ・リーのボディ・ケア事業などを買収する計画を条件付きで承認したと発表した。ユニリーバはサラ・リーの一部事業を手放すことを求められる。\ ユニリーバは […]

欧州委員会は17日、欧州食品・日用品大手のユニリーバ(英蘭)が米同業サラ・リーのボディ・ケア事業などを買収する計画を条件付きで承認したと発表した。ユニリーバはサラ・リーの一部事業を手放すことを求められる。

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ユニリーバは2009年9月、サラ・リーのボディ・ケア事業と欧州の洗剤事業を総額12億8,000万ポンドで買収することで合意した。しかし、同買収について欧州委は、ユニリーバの事業とサラ・リーの買収対象事業は重複が多く、とくにデオドラント製品では両社がベルギー、オランダ、デンマーク、英国、アイルランド、スペイン、ポルトガルで大きなシェアを持つことから、買収によって健全な競争が損なわれ、製品が値上がりする恐れがあると判断し、8月中旬にはユニリーバに異議告知書を送付し、現計画のままでは買収を承認しない意向を示していた。

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これに対してユニリーバは、サラ・リーが持つデオドラント部門のブランド「サネックス」を第三者に売却するという是正案を提示。欧州委は同案の実施により競争上の問題は払しょくされるとして、その実行を条件に買収を認可した。

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