2010/12/13

環境・通信・その他

ポーランド、日本に排出枠売却

この記事の要約

ポーランドが京都議定書で割り当てられた売却可能な温暖化ガス排出権(AAU)の一部を日本に売却する。取引量は二酸化炭素(CO2)換算で400万トン。日本政府とポーランド環境省が9日発表した。取引額は公表されていないが、市場 […]

ポーランドが京都議定書で割り当てられた売却可能な温暖化ガス排出権(AAU)の一部を日本に売却する。取引量は二酸化炭素(CO2)換算で400万トン。日本政府とポーランド環境省が9日発表した。取引額は公表されていないが、市場関係者によると10ユーロ/トンを下回ったもようだ。

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ポーランドが保有する売却可能なAAUはロシア、ウクライナに次いで多く、2008~12年で計5億トンに上る見通し。ポーランド環境省によると、今年のAAU売却額は今回の取引を除いても、すでに8,000万ユーロに達しているという。ポーランドは売却で得た資金を国内の公共施設の省エネ化に活用する予定だ。

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中東欧諸国は、共産主義時代のエネルギー効率の悪い重工業施設が次々と閉鎖されたうえ技術革新が加わり、現在の排出量は京都議定書で定められた目標値をはるかに下回っている。このため余剰分に当たる売却可能なAAUが多数発生しており、日本はこれまでにも、チェコ、ウクライナ、ラトビアと計7,150万トンのAAU購入契約を結んでいた。

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