2011/1/10

環境・通信・その他

ビニール製レジ袋の販売、伊で全面禁止に

この記事の要約

イタリア政府は1日から、国内の小売店などにおける買い物用のビニール製レジ袋の販売を禁止した。代替品として消費者には布、紙、生体分解可能なビニール製の袋が有料で提供される。同国の環境保護団体「レガアンビエンテ」によると、ビ […]

イタリア政府は1日から、国内の小売店などにおける買い物用のビニール製レジ袋の販売を禁止した。代替品として消費者には布、紙、生体分解可能なビニール製の袋が有料で提供される。同国の環境保護団体「レガアンビエンテ」によると、ビニール製レジ袋の販売禁止により、二酸化炭素(CO2)排出量が年間18万トン削減される見込みという。

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イタリアではビニール製のレジ袋はこれまでも無料配布ではなく、必要とする客に対し1枚0.05ユーロで販売されていた。しかし、年間消費量は約200億枚(国民1人当たり300枚)と域内の他国を大幅に上回り、EU全体の流通量のうち約25%がイタリアで消費されていた。

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政府は2006年、レジ袋の使用量を段階的に縮小させる法律を可決していたが、全面禁止を決定したのは昨年12月22日。年明けすぐの施行となったため、小売業者などの間で法改正の事実が周知徹底されておらず、関係者からは情報不足に対する不満の声が上がっている。また、一部業者の間では、在庫が切れるまではビニール袋を販売し続けてもよいとの誤解が生じているという。

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なお、年間約1,000億枚が流通しているビニール製レジ袋は、大半が中国やタイ、マレーシアなど域外からの輸入品となっている。

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