2011/1/10

欧州ビジネスウオッチ

フレゼニウス、蘭社の透析事業買収

この記事の要約

人工透析世界最大手の独フレゼニウスは4日、蘭ユーロメディック・グループの透析事業(IDC)を買収することで合意したと発表した。IDCは成長市場の東欧に強く、FMCは買収により東欧事業を強化する意向だ。買収金額は4億8,5 […]

人工透析世界最大手の独フレゼニウスは4日、蘭ユーロメディック・グループの透析事業(IDC)を買収することで合意したと発表した。IDCは成長市場の東欧に強く、FMCは買収により東欧事業を強化する意向だ。買収金額は4億8,500万ユーロ。取引は独禁当局の審査を経て2011年上半期中に成立する見通し。

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IDCはロシア、ルーマニア、ポーランド、トルコ、バルカン諸国で事業を展開するほか、ポルトガルと英国で病院を運営している。同社を買収するとFMCの売上高は1億8,000万ユーロ拡大する。買収は2012年から増益効果をもたらすという。

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FMCは将来性の高い新興国の事業を強化しており、2010年にはロシアの同業KNCを買収した。米国や欧州などの先進国では大幅な市場成長が見込めないほか、独禁法に抵触する恐れも高いため、買収を控えている。

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