2011/1/17

欧州ビジネスウオッチ

ダイハツ、欧州新車販売から撤退

この記事の要約

ダイハツ工業は14日、欧州市場での新車販売から2013年1月末に撤退すると発表した。欧州での販売低迷に加え、円高・ユーロ安による採算悪化、欧州のCO2排出規制に対応するためのコスト増大で、日本からの完成車輸出では事業が成 […]

ダイハツ工業は14日、欧州市場での新車販売から2013年1月末に撤退すると発表した。欧州での販売低迷に加え、円高・ユーロ安による採算悪化、欧州のCO2排出規制に対応するためのコスト増大で、日本からの完成車輸出では事業が成り立たなくなったと判断した。

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ダイハツは現在、ドイツ、イタリアなど欧州10カ国で新車販売を行っている。しかし、近年の販売台数は2007年の5万8,600台をピークに低迷が続き、2010年は1万9,300台まで減少。海外販売に占める欧州販売の割合は07年の16.3%から10年には5.3%まで縮小した。

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さらに、円高・ユーロ安、欧州のCO2排出規制強化と事業環境が厳しくなる中、欧州からの撤退に踏み切った。同社は新車販売終了後も部品供給を含めたアフターサービスは継続する。

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