2011/1/17

環境・通信・その他

EUの再生可能エネ利用、目標達成の見通し

この記事の要約

欧州風力エネルギー協会(EWEA)はこのほど、EU域内では2020年までに、風力および太陽エネルギーによって生産された電力がエネルギー総使用量の20.7%を占めるとの見通しを発表した。また、電力需要の約34%が、風力およ […]

欧州風力エネルギー協会(EWEA)はこのほど、EU域内では2020年までに、風力および太陽エネルギーによって生産された電力がエネルギー総使用量の20.7%を占めるとの見通しを発表した。また、電力需要の約34%が、風力および水力発電によって満たされることになると予想している。こうした予測についてEWEAは、「加盟国の大半が、再生可能エネルギー関連技術、なかでも風力エネルギー利用のメリットを十分に理解している証だ」と歓迎している。

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EUは同年までに、再生可能エネルギー源がエネルギー消費量に占める割合を20%にするという目標を定めており、全加盟国中15カ国がその目標を達成する見込み。ブルガリア、スペイン、ギリシャは、時期を大幅に前倒して目標を実現させる意向を表明している。ただし、ルクセンブルグとイタリアは、他国が生産した再生可能エネルギーを購入しない限り、目標達成は不可能との見通しを示している。

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一方、EUは暖化ガス排出量についても、同年までに1990年比で20%削減するとの目標を掲げている。各加盟国はこれに向け、交通、暖房、電力生産の分野を中心に削減努力を継続しており、風力、太陽エネルギーのほか、バイオ燃料の関連産業への支援を強化している。

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