2011/1/24

総合 –EUウオッチャー

ポーランド中銀が利上げ、物価上昇懸念で

この記事の要約

ポーランド中央銀行は19日の金融政策理事会で、最重要政策金利の市場介入金利を現行の3.5%から0.25ポイント引き上げ、3.75%とすることを決めた。同中銀は景気減速に応じて2009年6月から金利を過去最低水準としてきた […]

ポーランド中央銀行は19日の金融政策理事会で、最重要政策金利の市場介入金利を現行の3.5%から0.25ポイント引き上げ、3.75%とすることを決めた。同中銀は景気減速に応じて2009年6月から金利を過去最低水準としてきたが、景気回復に伴う物価上昇を受けて2008年6月以来の利上げに踏み切った。

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ポーランド経済は主要市場であるドイツの景気回復の恩恵を受けて好調で、今年の成長率は前年の1.5%を大きく上回る3.5%に達するとみられている。一方、世界的な原油高、食品価格の上昇で物価は高騰しており、12月のインフレ率は3.1%と、上限目標値の2.5%を大幅に超過した。同国では1月から付加価値税(VAT)の増税が実施されたことで、さらなる物価上昇が確実視されることから、中銀は低金利政策に終止符を打ち、金利を引き上げた。

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ポーランドのBPH銀行のアナリストは、中銀が年内に0.5%の追加利上げを実施するとの予想を示している。

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