欧州中央銀行(ECB)は21日、前週(14~18日)のユーロ圏国債の買い取り額が総額7億1,000万ユーロに上ったことを明らかにした。ECBは1月最終週から、ユーロ圏の信用不安が沈静化に向かっていることを受けて国債買い取りを中止していた。しかし、ポルトガルの債務問題が再燃し、同国の国債の利回りが急上昇したことから買い支えを迫られ、2週間ぶりに買い取りを再開した。
\ECBはギリシャに端を発したユーロ圏の信用不安が広がった昨年5月から、機能不全に陥った金融市場での流動性を確保するため、ユーロ圏の財政不安がある国の国債買い取りを実施している。ギリシャのほか、同じく深刻な財政危機に直面するアイルランド、ポルトガルの国債が主な買い取り対象だ。
\同週の買い取り額は昨年12月末以来の規模。これまでの買い取り額は総額770億ユーロに達した。
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