2011/2/28

欧州ビジネスウオッチ

チューリッヒ、サンタンデール銀の中南米保険部門を傘下に

この記事の要約

スイス保険最大手のチューリッヒ・フィナンシャル・サービシズは22日、スペイン最大手銀行バンコ・サンタンデールから中南米の保険部門の株式51%を総額16億7,000万ドルで取得することで合意したと発表した。同時に、サンタン […]

スイス保険最大手のチューリッヒ・フィナンシャル・サービシズは22日、スペイン最大手銀行バンコ・サンタンデールから中南米の保険部門の株式51%を総額16億7,000万ドルで取得することで合意したと発表した。同時に、サンタンデールと中南米での保険商品販売で提携することも明らかにした。これにより急成長する同地域での基盤を強化する。

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取得対象となるのは、サンタンデールがブラジル、メキシコ、チリ、アルゼンチン、ウルグアイで展開する保険・年金事業。同事業は2010年に3億2,800万ドルの純利益を計上し、保険料収入は前年比約30%増の19億ドルに達した。

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販売提携はサンタンデールが中南米に持つ5,600支店を通じて、チューリッヒ・フィナンシャルの商品を販売するという内容で、提携期間は25年。

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チューリッヒ・フィナンシャルは、一連の取引により中南米事業がグループ売上高に占める割合は倍増し、8%に達すると見込んでいる。

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