2011/3/7

競争法

オリンピック航空が欧州委を提訴へ、エーゲ航空との合併阻止で

この記事の要約

ギリシャのオリンピック航空は2日、エーゲ航空との合併計画を認めないとする欧州委員会の決定を不服とし、欧州司法裁判所に提訴する方針を明らかにした。同社は併せて再編計画の一環として、一部路線の廃止とともに国内線の拡充なども示 […]

ギリシャのオリンピック航空は2日、エーゲ航空との合併計画を認めないとする欧州委員会の決定を不服とし、欧州司法裁判所に提訴する方針を明らかにした。同社は併せて再編計画の一環として、一部路線の廃止とともに国内線の拡充なども示した。

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オリンピック航空とエーゲ航空は昨年2月に合併計画を発表した。しかし欧州委員会は今年1月末、両社の合併で誕生する新会社はギリシャの航空市場でほぼ独占的な地位を占め、運賃引き上げやサービス低下につながる可能性があるとして、計画を認めないとの判断を下した。これに対してオリンピック航空は今回、声明を出して「エーゲ航空とともにオリンピック航空は欧州委の決定に対して提訴する予定」と明らかにした。

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オリンピック航空は運航路線も見直し、3月27日にはアテネとロンドン、ブリュッセル、ウィーンを結ぶ路線かは、5月2日にはパリを結ぶ路線からそれぞれ撤退する。一方で国内線を増やすとともに、ギリシャとアムステルダムやベオグラード、ブカレスト、カイロ、イスタンブール、ラルナカ、ソフィア、ティラナを結ぶ路線は維持・拡大を決めた。同社は南東欧州で強力な航空会社になることを目指しており、同社のカラカダス会長は「新戦略は欧州委の決定および市場の混乱を考慮に入れたもの」と説明している。

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