2011/3/7

欧州ビジネスウオッチ

三井物産と露ソレルス、来春から合弁トヨタ車生産

この記事の要約

ロシア自動車大手ソレルスと三井物産は1日、折半出資の合弁会社「ソレルス・ブッサン」を通じ、来年春からウラジオストクでトヨタブランド車の組立生産を開始すると発表した。ロシア極東地域における日本車の生産は初めて。\ 両社およ […]

ロシア自動車大手ソレルスと三井物産は1日、折半出資の合弁会社「ソレルス・ブッサン」を通じ、来年春からウラジオストクでトヨタブランド車の組立生産を開始すると発表した。ロシア極東地域における日本車の生産は初めて。

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両社およびトヨタ自動車の報道発表によると、合弁会社はトヨタの技術支援を受けて四輪駆動のスポーツ用多目的車(SUV)「ランドクルーザープラド」を月1,000台前後生産する計画だ。トヨタが部品を供給するほか、現地のディーラー網を通じて完成車を販売する。すでにロシア経済発展省との間でプロジェクトの迅速な実現に向けた契約手続きが完了した。

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トヨタは2007年にサンクトペテルブルグ工場で主力セダン「カムリ」の現地生産を開始した。2009年の生産台数は8,300台だったが、5万台の年産能力がある。来年からはインド市場向けに開発した小型セダン「エティオス」が生産車種に加わるとの見方も出ている。

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ロシア政府は極東地域の産業振興を政策に掲げており、地理的に近い日本メーカーが同地域に注目している。ルノー日産やマツダも現地での生産を検討中という。

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