2011/3/7

欧州ビジネスウオッチ

VWが炭素繊維大手SGLに出資、第2位株主に

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)が炭素繊維大手SGLカーボンの株式8.18%を取得したことが2月28日分かった。SGLは高級車大手BMWと車両軽量化につながる炭素繊維素材の開発・生産で戦略提携しており、VWの資本 […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)が炭素繊維大手SGLカーボンの株式8.18%を取得したことが2月28日分かった。SGLは高級車大手BMWと車両軽量化につながる炭素繊維素材の開発・生産で戦略提携しており、VWの資本参加は憶測を呼んでいる。

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VWはSGL株を25日付で取得した。うちの4.43%は州立銀行LBBWの投資子会社から譲り受けている。同日の終値をもとに算出すると、取引総額は約1億3,600万ユーロに上る。

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VWは今回の株式取得をあくまで金融投資だと強調。また現時点で出資比率引き上げの計画はないとしている。だが、同社は以前から炭素繊維素材の投入に意欲を示しており、今後の事業戦略をにらんだ措置とみられている。

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SGLにはBMWの筆頭株主であるクヴァント家の投資会社Skion(出資比率22.25%)と機械大手Voith(同5.12%)も出資している。VWは今回の取引のよりSkionに次ぐ第2位株主となった。

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