2011/3/21

産業・貿易

中国靴への反ダンピング措置、3月末で打ち切り

この記事の要約

欧州委員会は16日発表の官報で、中国・ベトナム製の革靴に対する反ダンピング措置を打ち切ることを明らかにした。加盟国などから継続の要請がなかったためで、反ダンピング関税を課す措置は3月末で終了となる。\ EUは中国とベトナ […]

欧州委員会は16日発表の官報で、中国・ベトナム製の革靴に対する反ダンピング措置を打ち切ることを明らかにした。加盟国などから継続の要請がなかったためで、反ダンピング関税を課す措置は3月末で終了となる。

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EUは中国とベトナムの革靴メーカーが製品を不当な安値で輸出し、域内のメーカーに大きな打撃を与えているとして、2006年10月から中国製に最大16.5%、ベトナム製に10%の反ダンピング税を課す措置を発動。2009年12月には同措置の15カ月延長を決めていた。

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同措置をめぐっては、中国政府が不当として世界貿易機関(WTO)に提訴したほか、域内でも小売業団体や中国に生産拠点のある大手靴メーカーが反発。加盟国の立場も大きく分かれており、反ダンピング措置の延長を決めた際には27カ国のうち英国、オランダ、スウェーデンなど13カ国が反対に回った経緯がある。

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