2011/3/28

環境・通信・その他

中国航運協会、EUの航空会社排出規制に反発

この記事の要約

中国の主要航空会社が加盟する中国航空運送協会はこのほど、EUが温暖化対策の一環として2012年から新たに航空会社を排出量取引制度に組み入れることに抗議する書簡を送ったことを明らかにした。\ 新制度ではEU域内を離発着する […]

中国の主要航空会社が加盟する中国航空運送協会はこのほど、EUが温暖化対策の一環として2012年から新たに航空会社を排出量取引制度に組み入れることに抗議する書簡を送ったことを明らかにした。

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新制度ではEU域内を離発着する全フライトが規制の対象となり、域外の航空会社も含めて温室効果ガスの排出削減が義務付けられる。排出量が規定の上限を超えた航空会社は排出量取引市場で排出枠を購入するか、制裁金を支払わなければならない。

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これについて、中国国際航空(エア・チャイナ)、中国南方航空などが加盟する航空運送協会は、同制度をEU域外、とくに発展途上国の航空会社にも適用するのは国際ルールに違反するとして反発。EUが見直しに応じなければ「中国政府に国内航空会社を守るための責任ある措置を講じるよう求める」と警告している。

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同問題をめぐっては、米航空輸送協会(ATA)もEUの措置に反発しており、欧州司法裁判所に提訴する構えをみせている。

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