2011/4/4

総合 –EUウオッチャー

2月のユーロ圏失業率、9.9%に低下

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが1日発表したユーロ圏の2月の失業率(速報値・季節調整済み)は9.9%となり、前月の10%から0.1ポイント改善した。失業率が10%を下回るのは2009年12月以来。ドイツなどで景気回復により雇用 […]

EU統計局ユーロスタットが1日発表したユーロ圏の2月の失業率(速報値・季節調整済み)は9.9%となり、前月の10%から0.1ポイント改善した。失業率が10%を下回るのは2009年12月以来。ドイツなどで景気回復により雇用状況が改善してきた。ただ、アイルランド、スペインなど信用不安を抱える国でなお高い水準にあり、雇用格差が広がりつつある。(表参照)

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1月の失業率は速報値で9.9%となっていたが、10%に上方修正された。EU27カ国ベースの2月の失業率は9.5%で、前月から0.1ポイント低下。主要国ではドイツが6.3%となり、0.2ポイント低下した。イタリアも0.1ポイント改善した。フランスは9.6%で横ばい。一方、スペインは20.5%となり、前月から0.1ポイント悪化。アイルランド、ポルトガルでも10%を越えている。

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統計局は2月の失業者数をEUが前月比9万9,000人減の2,305万1,000人、ユーロ圏が同7万7,000人減の1,574万7,000人と見積もっている。

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