2011/4/4

環境・通信・その他

EUの新車CO2排出削減、目標達成第1号はポルトガル

この記事の要約

世界40カ国以上に拠点を持つ自動車情報提供会社JATOが3月28日発表した欧州における新車の二酸化炭素(CO2)排出状況に関する最新報告書によると、ポルトガルが初めてEUの排出削減目標を達成した。ブランド別では伊フィアッ […]

世界40カ国以上に拠点を持つ自動車情報提供会社JATOが3月28日発表した欧州における新車の二酸化炭素(CO2)排出状況に関する最新報告書によると、ポルトガルが初めてEUの排出削減目標を達成した。ブランド別では伊フィアットの排出量が最低水準だった。

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EUは域内で販売されるすべての新車を対象に、2015年までにCO2排出量を走行1キロメートル当たり平均130グラムに抑えることを目指している。欧州21カ国、20の自動車ブランドを対象に2010年に実施した同調査によると、ポルトガルのCO2排出量は平均127.4グラムとなり、初めて目標に到達した。また、フランスが130.8グラムと、達成目前の状況にある。このほかデンマーク、イタリア、アイルランド、ベルギーが135グラムを下回っている。

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以下、◇135~140グラム――オランダ、スペイン◇140~145グラム――ノルウェー、ギリシャ、オーストリア、スロベニア、英国◇145~150グラム――ハンガリー、ポーランド、チェコ、スロバキア、フィンランド◇150グラム以上――ドイツ、スウェーデン、スイス――という結果となった。

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ブランド別の排出量は、フィアットが走行1キロメートル当たり平均123.1グラムで最低。トヨタが同128.2グラムで続く。最高はメルセデスの172.2グラム。トヨタ以外の日本車は、スズキが137.3グラムで8位、ホンダが147.11グラムで14位、日産が147.2グラムで15位となっている。

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