2011/4/11

産業・貿易

EU・韓国のFTA批准手続きに遅れ、協定文の韓国語訳にミス続出で

この記事の要約

EUと韓国の自由貿易協定(FTA)の韓国側での批准手続きが遅れている。韓国議会に提出されていたFTA協定文の韓国語訳に数多くの間違いが見つかったためで、同国政府は4日、現在の協定文を取り下げて誤訳を訂正しうえで議会に再提 […]

EUと韓国の自由貿易協定(FTA)の韓国側での批准手続きが遅れている。韓国議会に提出されていたFTA協定文の韓国語訳に数多くの間違いが見つかったためで、同国政府は4日、現在の協定文を取り下げて誤訳を訂正しうえで議会に再提出すると明らかにした。同FTAに対して韓国議会の反発はなく、7月までには批准手続きを終える計画だ。

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議会に提出された協定文には訂正が必要な箇所が合わせて207カ所もあり、韓国外交通商部のキム・ジョンフン通商交渉本部長は「受け入れがたい」と評し、「細心の注意を払っていなかった」として国民に謝罪。誤訳はスタッフの過剰労働によるストレスのためと説明している。訂正後の協定文は5日の閣議に提出された。

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このFTAは昨年10月に正式署名したもので、欧州議会はすでに2月に本会議で承認している。韓国側の議会の批准手続きを待って7月1日に発効することになっていた。FTAにより発効から5年間で約98%の関税が撤廃され、工業製品や農産物、サービスに対するその他の通商障壁も取り除かれる。

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