EU加盟国は23日に開いた外相理事会で、EUがクロアチアと進めている加盟交渉の完了の是非について協議したが、加盟国の意見が分かれ、クロアチアが目指す6月末までの交渉完了は絶望的な状況となった。
\2005年にEU加盟交渉を開始したクロアチアは、これまでに35に上る交渉項目のうち30項目が完了し、交渉は最終段階に入っている。
\外相理事会ではEU議長国ハンガリーのほかイタリア、ドイツ、オーストリアなどが6月末までの交渉完了を支持した。しかし、英国、フランス、オランダなどが時期尚早として異論を唱え、クロアチアは交渉完了に必要な全会一致での承認を取り付けることができなかった。
\最大の焦点となっているのは司法改革と汚職・組織犯罪対策。EUではルーマニア、ブルガリアが加盟した際、これらで基準を満たしていなかったにもかかわらず加盟を認め、今も両国で問題が解消されていないという苦い経験がある。このため、フランスなどは同項目での交渉完了に慎重になっているようだ。
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