2011/6/6

総合 –EUウオッチャー

EUがウクライナに追加金融支援、地域発展を後押し

この記事の要約

欧州委員会は5月31日、ウクライナの社会・経済発展プログラムに対する追加資金の供与で合意し、協定に調印した。金額は1,700万ユーロで、これまでに実施した支援と合わせ、同プログラムへの支出総額は2,900万ユーロとなる。 […]

欧州委員会は5月31日、ウクライナの社会・経済発展プログラムに対する追加資金の供与で合意し、協定に調印した。金額は1,700万ユーロで、これまでに実施した支援と合わせ、同プログラムへの支出総額は2,900万ユーロとなる。

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ウクライナのクリュエフ第1副首相とともに調印式に臨んだ欧州委のフューレ委員(EU拡大・欧州近隣政策担当)は、「プログラムの目的は、市民参加型ガバナンスと地域に根ざしたイニシアチブを強化することによって、地域レベルでの持続的な社会・経済的発展を後押しすることだ」と意義を強調した。

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今回の資金供与は、EUが進める「コミュニティーを基盤とした地域発展のアプローチ(CBA)」と呼ばれるプログラムの枠組みで実施されるもの。CBAは国際連合開発計画(UNDP)との共同プログラムで、資金はエネルギー、衛生、水道インフラ、環境などの分野の小規模プロジェクトに配分される予定だ。

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ウクライナのヤヌコビッチ大統領は先ごろ、ブルームバーグのインタビューで、EUへの加盟を最優先課題であると述べるとともに、2012年までにビザ免除協定の締結を実現させたい考えを明らかにした。

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