2011/6/6

産業・貿易

空港の発着枠割り当て、効率化で旅客2800万人増=EU調査

この記事の要約

EUはこのほど、域内空港の発着枠割り当てシステムを見直し、より効率的な運用が実現すれば、航空旅客は年2,800万人増えるとする調査結果をまとめた。これにより2012~2025年に50億ユーロを超える経済効果が見込めるとし […]

EUはこのほど、域内空港の発着枠割り当てシステムを見直し、より効率的な運用が実現すれば、航空旅客は年2,800万人増えるとする調査結果をまとめた。これにより2012~2025年に50億ユーロを超える経済効果が見込めるとしている。

\

同調査はロンドンのヒースロー空港など欧州の主要15空港を対象としたもの。5月末に公表された報告書は、欧州の空港では各国のフラッグ・キャリアなど古くから運航している大手航空会社を優先して発着枠を割り当てる傾向があることに言及。これらの航空会社が割り当てられた枠を完全に消化していないことを問題点として指摘し、改善を促している。

\

欧州委員会は域内空港の処理能力増強に向けた法令改正を進めている。これに関して報告書は、航空会社が余った発着枠を転売できるようにする制度をEUレベルで創設することや、割り当て枠を消化できない場合に適用する罰則を共通化し、発着枠の有効利用を促進するよう提案している。

\