2011/6/20

総合 –EUウオッチャー

中東欧からの労働者流入は8千人、想定の範囲内=オーストリア

この記事の要約

オーストリア労働省は16日、EUの中東欧諸国に労働市場を開放した5月以降に、対象国出身の労働者約8,000人が就労登録を行ったことを明らかにした。フントシュトルファー労相は「大量流入と呼ぶには程遠い」と述べ、労働者流入は […]

オーストリア労働省は16日、EUの中東欧諸国に労働市場を開放した5月以降に、対象国出身の労働者約8,000人が就労登録を行ったことを明らかにした。フントシュトルファー労相は「大量流入と呼ぶには程遠い」と述べ、労働者流入は想定の範囲内との認識を示した。

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オーストリアはドイツとともに、2004年にEU入りしたポーランドなど8カ国に対する労働市場を先送りしてきたが、EUのルールに従って5月1日から労働者への就労制限を撤廃した。

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労働省によると、就労登録者の内訳は、ハンガリー人が約3,000人で最多。以下、ポーランド人が2,500人、スロバキア人が1,500人、スロベニア人が650人、チェコ人が800人となっている。これによりオーストリアで働く中東欧8カ国の労働者は計8万4,855人に達した。

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オーストリア政府は労働市場開放により年内に対象国から2万~2万5,000人の労働者が流入すると予測。大部分が季節労働者のため、オーストリア人の雇用を奪う懸念はないとしている。

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