EUは6月27日、コートジボワールの企業を対象に今年4月から発動していた経済制裁を全面解除した。
\昨年11月に行われた大統領選以降、EUはバグボ前大統領陣営および国営放送RTIなど13社に対する制裁を実施していた。決選投票で野党指導者だったワタラ元首相が勝利したにもかかわらず、バグボ氏が結果を拒否して再選を主張。両氏がともに大統領就任を宣誓し、支持者らの間で衝突が起きるなど混乱が生じたためだ。
\EUは国際社会と歩調を合わせてワタラ氏の勝利を支持。新大統領の就任後は状況の改善がみられることから、同国経済の回復を支援するため、企業に対する制裁を段階的に解除していた。一方、バグボ前大統領と側近らに対する制裁(EU査証発給停止と域内資産の凍結)は継続する方針だ。
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