2011/7/18

産業・貿易

昨年の模造品摘発、85%が中国製

この記事の要約

欧州委員会が14日発表した域内通関当局による知的財産権関連の取り締まりに関する年次報告書によると、EU各国の通関当局が2010年に押収した模造品・海賊版は10億ユーロ相当に上った。うち85%が中国製で、同比率は前年の64 […]

欧州委員会が14日発表した域内通関当局による知的財産権関連の取り締まりに関する年次報告書によると、EU各国の通関当局が2010年に押収した模造品・海賊版は10億ユーロ相当に上った。うち85%が中国製で、同比率は前年の64%から大幅に増えた。このほか、インド(主に医薬品)、香港(メモリーカード)、トルコ(食料品)、タイ(アルコール以外の飲料)から送られた模造品の摘発が多数を占めた。

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押収点数はたばこが最も多く、全体の34%を占めた。このほか家庭用品(14.5%)、オフィス用品(9%)、タバコ関連製品(8%)、衣類および玩具(各7%)が多かった。押収点数は約1億300万点で、昨年の1億1,700万点、2008年の1億7,800万点を下回ったものの、押収件数は8万件と、2009年の4万3,500件から急増。インターネット販売の拡大を背景に、仲介業者を使わず個人向けに直接販売するケースが増えたとみられている。

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