2011/7/18

欧州ビジネスウオッチ

特殊化学大手ロンザ、米殺生物剤メーカー買収へ

この記事の要約

スイスの特殊化学大手ロンザは11日、米化学大手のアーチ・ケミカルズに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。殺生物剤を主力の医薬品受託生産に匹敵する事業にする考えで、買収が実現すると世界最大の殺生物剤メーカーとな […]

スイスの特殊化学大手ロンザは11日、米化学大手のアーチ・ケミカルズに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。殺生物剤を主力の医薬品受託生産に匹敵する事業にする考えで、買収が実現すると世界最大の殺生物剤メーカーとなる。米社の経営陣はTOBを支持しおり、同社は年内の買収手続き完了を見込んでいる。取引の成立には独禁当局の承認が必要。

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アーチ・ケミカルズの株主に1株当たり現金47.20ドルを支払う考え。これは過去30日間の平均株価を36.7%上回る水準で、同社を約14億ユーロと評価した。

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アーチ・ケミカルズは米東部のノーウォークに本社を置き、世界23カ国に製造・研究開発拠点を持つ。従業員数は3,000人で、昨年は14億ドルを売り上げた。

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両社は製品・販売地域で補完性が高く、ロンザは買収により特に中国、インド、ブラジル、南アフリカの事業を強化できる。シナジー効果は買収後3年目から年5,000万ドルを見込む。

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