2011/7/18

欧州ビジネスウオッチ

味の素、欧州食品事業を再編

この記事の要約

味の素は13日、欧州の食品事業体制を再編すると発表した。アミノ酸・産業用が中心だった食品事業の強化に向け、「欧州味の素食品社(フランス、AFE)が欧州味の素コンシューマープロダクツ社(フランス、ACPE)を吸収合併する。 […]

味の素は13日、欧州の食品事業体制を再編すると発表した。アミノ酸・産業用が中心だった食品事業の強化に向け、「欧州味の素食品社(フランス、AFE)が欧州味の素コンシューマープロダクツ社(フランス、ACPE)を吸収合併する。また、AFEロンドン支店を設立するほか、AFEがポーランド味の素社(APO)を子会社化する。

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今回の再編は、2011-13年の中期経営計画で掲げる海外食品事業強化の一環。これまで欧州では、AFEが主に業務用(加工用)を、ACPEが西欧のコンシューマー事業(外食用、家庭用)を、APOがポーランドにおけるコンシューマー事業(即席麺製造販売)を行ってきた。今後はAFEが産業用事業とコンシューマー事業を一括して運営する。現地向け商品の開発部署をAFEに新設して開発体制を強化する。

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また、欧州の中華エスニック最大市場である英国にAFEのロンドン支店を設立して販売体制の強化を図る。APOはAFEの子会社として、東欧市場でのコンシューマー事業、および西欧市場向け粉末混合系調味料と即席麺の供給基地の役割を担う。 

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これにより機動的な意思決定と効率的な事業運営を実現し、欧州食品事業の強化を図る。将来的には、イスタンブール味の素食品販売社などとの連携により東欧、トルコ、中央アジアの市場開拓も推進していく。 

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