イタリア国立統計研究所が5日発表した2011年4-6月期の国内総生産(GDP)は速報値ベースで前期比0.3%増となり、前期の0.1%を上回る伸びを記録した。ただ、このところ鉱工業生産は落ち込み、財政危機による信用不安も深刻化していることから、下期の成長は減速が避けられないと目されている。
\前年同期比では0.8%増。伸び率は前期の1%を下回った。同研究所はGDP統計の詳細を示していないが、鉱工業、サービス業が伸びを記録したという。
\一方、スペイン中央銀行が同日発表した4-6月期のGDPは0.2%増となり、伸び率は前期の0.3%から縮小。前年同期比では0.7%増だった。
\EU統計局のユーロスタットは域内全体の同期のGDP統計を16日に発表する予定。
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