2011/9/12

欧州ビジネスウオッチ

安川電機、欧州でロボット事業強化

この記事の要約

安川電機は6日、ドイツのアラースハウゼン(ミュンヘン近郊)で欧州のロボット事業を統括する新拠点の起工式を行った。欧州事業を強化する戦略の一環で、同社は同地の市場シェアを中期的に現在の10%から20%へと拡大。現地競合の独 […]

安川電機は6日、ドイツのアラースハウゼン(ミュンヘン近郊)で欧州のロボット事業を統括する新拠点の起工式を行った。欧州事業を強化する戦略の一環で、同社は同地の市場シェアを中期的に現在の10%から20%へと拡大。現地競合の独クーカやスイスABBを追撃する。

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安川電機は総額1,250万ユーロを投じて新拠点を設立する。敷地面積は1万4,000平方メートル。アウトバーン(高速道路)に近いなど交通の便が良い。2012年夏の入居を見込む。同拠点には研究開発から事務、物流、顧客サポートまでの幅広い業務を集約する。新規に50人の採用も予定している。

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安川電機は世界のロボット市場で最大手だが、欧州市場ではクーカとABBに後れを取っている。今後は販売攻勢と技術革新を武器に両社から欧州シェアを奪う考えだ。同市場ではABBが値下げ攻勢をかけているもようだが、安川電機の高宮浩一取締役は独経済紙ハンデルスブラットに対し、そうした動きに追随しない意向を示した。

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同社の欧州売上高は現在3億4,000万ユーロで、ロボットは1億8,000万ユーロを占める。創業100年を迎える2015年には欧州売上を5億ユーロに拡大。ロボット販売台数は6,000台強へと倍増させる計画だ。

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