2011/9/26

欧州ビジネスウオッチ

エボニク、IPO見送り

この記事の要約

独化学大手エボニクの過半数資本を持つRAG財団は23日、今秋に予定していた同社の株式公開(IPO)を見送ると発表した。金融・資本市場が不安定で、リスクが大きいと判断した。IPOの準備は済んでいるため、市場環境が整えばすみ […]

独化学大手エボニクの過半数資本を持つRAG財団は23日、今秋に予定していた同社の株式公開(IPO)を見送ると発表した。金融・資本市場が不安定で、リスクが大きいと判断した。IPOの準備は済んでいるため、市場環境が整えばすみやかに実施できるとしている。IPOは当初、2008年秋に予定していたが、金融危機の発生を受け先送りした経緯がある。

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同社の上場規模は50億ユーロの見通しで、実現すればドイツ企業で今年最大のIPOとなるはずだった。電機大手シーメンスも先ごろ、照明子会社オスラムのIPO見送りを決めたばかり。

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