2011/10/31

競争法

スペイン・ポルトガル通信最大手に異議告知書、市場分け合い協定で

この記事の要約

欧州委員会は25日、スペイン通信最大手テレフォニカと同ポルトガル最大手ポルトガルテレコム(PT)が結んだ協定が、競争制限的行為を禁ずるEU競争法に違反するとして、両社に異議告知書を送付したことを明らかにした。\ 問題とな […]

欧州委員会は25日、スペイン通信最大手テレフォニカと同ポルトガル最大手ポルトガルテレコム(PT)が結んだ協定が、競争制限的行為を禁ずるEU競争法に違反するとして、両社に異議告知書を送付したことを明らかにした。

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問題となっている協定は、テレフォニカがPTと共同出資していたブラジル最大の携帯電話サービス会社ヴィーヴォを2010年に完全子会社化した際に結ばれたもの。欧州委によると、相手側の本国での競争を避ける内容だ。欧州委は、これが公正かつ健全な競争を著しく阻害する恐れがあるとして、今年1月に調査を開始。両社は2月に同協定を廃止したが、欧州委は両社の行為が重大な競争法違反に当たるとして調査を続けていた。

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両社は2カ月以内に反論する権利を持つ。最終的に“クロ”と判断された場合は、年間売上高の最大10%に相当する制裁金の支払いを命じられる可能性がある。

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