2011/10/31

欧州ビジネスウオッチ

ソニー、エリクソンとの合弁を完全子会社化

この記事の要約

ソニーは27日、携帯端末分野でスウェーデンの通信機器大手エリクソンと共同運営してきた合弁会社ソニー・エリクソンを100%子会社化すると発表した。自社のタブレットやテレビ、パソコンなどネットワーク対応製品群のなかにスマート […]

ソニーは27日、携帯端末分野でスウェーデンの通信機器大手エリクソンと共同運営してきた合弁会社ソニー・エリクソンを100%子会社化すると発表した。自社のタブレットやテレビ、パソコンなどネットワーク対応製品群のなかにスマートフォンをすみやかに取り込める体制を構築する狙い。

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ソニーは、ソニー・エリクソンの株式50%をエリクソンから譲り受ける。また、ワイヤレスモバイル通信技術に関する5つの重要特許群をエリクソンから獲得したほか、クロスライセンス契約も締結。製品開発に重要な特許を確保した。ソニーは今回の取引でエリクソンに現金10億5,000万ユーロを支払う。

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両社は2001年10月、不採算だった携帯端末事業をソニー・エリクソンに移管し合弁化。黒字化に成功した。近年は赤字が続いていたものの、アンドロイドベースのスマートフォン「Xperia」シリーズを重点強化し、業績を回復させている。

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エリクソンは通信インフラ事業と携帯端末事業のシナジー効果が薄れたため、ソニー・エリクソンから撤退する。

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