EU統計局ユーロスタットが10月31日発表したユーロ圏の9月の失業率(速報値・季節調整済み)は前月を0.1ポイント上回る10.2%となり、2010年6月に記録したユーロ導入後の最高水準に並んだ。信用不安、財政再建を進める国々の緊縮策などによる景気見通しの悪化が、雇用に悪影響を及ぼしているもようだ。(表参照)
\EU27カ国ベースの失業率は9.7%で、こちらも前月から0.1ポイント上昇した。データが出そろっている21カ国では、域内最高水準にあるスペインが22.6%と、前月から0.4ポイント悪化。アイルランド、ポルトガル、ブルガリア、スロバキアも10%を超えた。
\統計局の推定では、同月の失業者数はEUが前月比17万4,000人増の2,326万5,000人、ユーロ圏が同1万8,800人増の1,619万8,000人となっている。
\