2011/11/14

環境・通信・その他

EUの大気汚染、なお深刻=欧州環境庁

この記事の要約

欧州環境庁(EEA)は9日、EUでは大気汚染が改善しつつあるものの、なお世界保健機関(WHO)の環境基準を下回っており、健康に及ぼすリスクが高いとする報告書を公表した。\ 同報告書によると、域内の大気汚染は都市部に集中し […]

欧州環境庁(EEA)は9日、EUでは大気汚染が改善しつつあるものの、なお世界保健機関(WHO)の環境基準を下回っており、健康に及ぼすリスクが高いとする報告書を公表した。

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同報告書によると、域内の大気汚染は都市部に集中しており、都市人口の95%が、地上オゾンの濃度がWHO基準を上回る環境で生活。大気汚染粒子の濃度が基準を超える環境下にある人も80~90%に達している。大気汚染を原因とする呼吸器疾患や心臓血管疾患などによって早死に至る人は年間約50万人に上るという。

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大気汚染は酸性雨、河川などの富栄養化に伴う農業被害、生態系破壊などももたらし、改善が進まなければ、健康被害と合わせた域内の年間損失が2020年には5,370億ユーロに達すると推定されている。

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