2011/11/14

欧州ビジネスウオッチ

英音楽大手EMI、ソニーとビベンディが分割買収

この記事の要約

米金融大手シティグループは11日、傘下の英音楽大手EMIグループを仏メディア大手ビベンディとソニーに総額41億ドルで分割売却することで合意したと発表した。レコード部門はビベンディと傘下のユニバーサル・ミュージック・グルー […]

米金融大手シティグループは11日、傘下の英音楽大手EMIグループを仏メディア大手ビベンディとソニーに総額41億ドルで分割売却することで合意したと発表した。レコード部門はビベンディと傘下のユニバーサル・ミュージック・グループが22億ドルで取得。楽曲の著作権を管理する音楽出版部門はソニーのコンソーシアムが12億ポンド(19億ドル)で取得する。

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ソニーは、マイケル・ジャクソン遺産管理財団との合弁会社ソニー/ATVを通じて、ブラックストーングループ、アブダビ政府100%出資の投資会社ムバダラ開発公社等などの投資会社と共同で、EMI出版部門を買収するための新会社を設立。同社を通じて買収する。ソニーは新会社に約3億2,500万ドルを出資し、株式38%を握る。

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EMIはノラ・ジョーンズ、カイリー・ミノーグなどの音楽著作権を持つ。レディ・ガガなど人気歌手を擁するユニバーサル、ビートルズやボブ・ディランなどの著作権を持つソニーへの売却は、音楽市場の寡占を招く恐れがあることから、関係各国の当局による承認手続きが難航する可能性が指摘されている。

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