2011/11/21

欧州ビジネスウオッチ

独SAP 、中国事業を拡大

この記事の要約

業務用ソフト大手の独SAPは15日、中国事業を大幅に強化する方針を打ち出した。2012~15年の4年間に20億ドルを投資。従業員数の拡大や新ソフトの開発を進め、急増する現地需要を取り込む意向だ。\ 従業員数を現在の2,5 […]

業務用ソフト大手の独SAPは15日、中国事業を大幅に強化する方針を打ち出した。2012~15年の4年間に20億ドルを投資。従業員数の拡大や新ソフトの開発を進め、急増する現地需要を取り込む意向だ。

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従業員数を現在の2,500人から4,500人に増やし、支店数も最低で10カ所に倍増させる。投資は主に販売要員と顧客サポート要員の研修と、新ソフトの開発に充てる。

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同社は中国に20年前に進出、上海と成都にはそれぞれ開発拠点を持つ。だが、顧客数は4,000社で、同社全体(17万6,000社)に占める割合は極めて低い。今後は中国に進出する外国企業と国外進出を目指す中国企業を顧客として獲得。同国事業を大幅に拡大していく。

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SAPは2015年までに売上高を2010年の125億ユーロから200億ユーロに引き上げる目標を掲げる。先進国では市場が飽和状態にあるため、同目標を実現するには中国など新興市場での事業強化が欠かせない。

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