2011/12/27

産業・貿易

比の酒税めぐる通商紛争、EUの勝訴確定

この記事の要約

フィリピンが外国産の蒸留酒に不当に高率の酒税を課しているとしてEUと米国が世界貿易機関(WTO)に提訴している問題で、WTOの上級委員会は21日、フィリピンを協定違反とした紛争処理小委員会(パネル)の裁定を支持する決定を […]

フィリピンが外国産の蒸留酒に不当に高率の酒税を課しているとしてEUと米国が世界貿易機関(WTO)に提訴している問題で、WTOの上級委員会は21日、フィリピンを協定違反とした紛争処理小委員会(パネル)の裁定を支持する決定を下した。これによりEUと米の勝訴が確定。フィリピン政府は税率引き下げを迫られることになる。

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フィリピンはサトウキビやココナツなどを原料とする国内産の蒸留酒に対する税率を低く抑える一方、主に欧米から輸入されるウイスキー、ブランデー、ウオッカ、ジンなどに国内産の10~50倍の酒税を課している。

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EUと米国はこれを不当とし、2009年にWTOに提訴。パネルは8月、EUと米国の主張を認める裁定を下していた。フィリピン政府はパネル裁定を不服として上訴したが、決定は覆らなかった。

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