2012/1/9

欧州ビジネスウオッチ

民放大手RTL、ギリシャから撤退

この記事の要約

欧州民放最大手のRTL(ルクセンブルク)は5日、保有するギリシャの放送局アルファ・メディア・グループの株式70%を共同出資者のディミトリス・コントミナス氏に売却し、資本を全面的に引き上げると発表した。アルファ・メディアは […]

欧州民放最大手のRTL(ルクセンブルク)は5日、保有するギリシャの放送局アルファ・メディア・グループの株式70%を共同出資者のディミトリス・コントミナス氏に売却し、資本を全面的に引き上げると発表した。アルファ・メディアは赤字経営が続いており、RTLの最大の重荷となっていた。これによりRLTはギリシャのテレビ放送事業から撤退することになる。

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RTLは2008年、アルファ・メディアの株式66.6%をコントミナス氏から約1億2,600万ユーロで取得。その後に出資比率を70%まで引き上げた。だが、同年秋に起きたリーマンショックのしわ寄せでギリシャのテレビ広告市場規模が半減したため、アルファ・メディアは経営が悪化。RTLはこれまでに1億3,700万ユーロの減損処理を実施した。

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売却額は未公表。現地のプロダクション子会社フリーマントルは手元に残す。

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