2012/2/6

産業・貿易

食品成分の表示ルール改正案が否決、“糖分15%オフ”はダメ

この記事の要約

欧州議会は2日の本会議で、食品の栄養成分表示に関するルールの改正案を反対多数で否決した。欧州委員会は過剰摂取が健康に悪影響を及ぼす糖分、塩分、脂肪について、メーカーが製品の含有量が少ないことを強調するため、具体的な数値で […]

欧州議会は2日の本会議で、食品の栄養成分表示に関するルールの改正案を反対多数で否決した。欧州委員会は過剰摂取が健康に悪影響を及ぼす糖分、塩分、脂肪について、メーカーが製品の含有量が少ないことを強調するため、具体的な数値で含有削減度を表示できるようにすることを提案していたが、欧州議会は消費者に誤解を与えるとして退け、法案を欧州委に差し戻した。

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欧州委は食品メーカーの健康的な製品作りを促進する目的で、同法案を採択。現行ルールで認められている“糖分控えめ”といった曖昧な表示だけでなく、“糖分15%オフ”といったパーセンテージ表示で、含有削減度を明示できるようにすることを提案していた。

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しかし欧州議会は、例えば“15%オフ”の場合、現在は同類の一般製品と比べて含有率が少なくとも30%低い場合に許される“控えめ”よりも含有度が高いにもかかわらず、低いような誤解を招くとして反発。反対393票、賛成161票で法案を否決した。

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欧州最大の消費者団体であるBEUCは、欧州議会の決定を「消費者の混乱が回避される」として歓迎している。

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