2012/3/12

競争法

英の原発優遇は不当補助、欧州委に苦情

この記事の要約

欧州委員会は6日、英政府が電力市場改革で打ち出した再生可能エネルギー発電について、不当な補助金交付に当たるとする苦情が寄せられていることを明らかにした。\ 英政府は昨年7月、低炭素社会の実現に向けた電力市場改革計画を発表 […]

欧州委員会は6日、英政府が電力市場改革で打ち出した再生可能エネルギー発電について、不当な補助金交付に当たるとする苦情が寄せられていることを明らかにした。

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英政府は昨年7月、低炭素社会の実現に向けた電力市場改革計画を発表。その一環として、発電事業者と電力買い取り事業が固定価格での長期契約を結び、電力市場価格が固定価格を下回った場合は差額を発電事業者が受け取る長期固定価格買取制度を再生可能エネルギー事業者だけでなく、原発事業者にも適用する方針を打ち出した。

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欧州委・競争総局の報道官がロイター通信に明らかにしたところによると、同政策に関してこれまでに寄せられた苦情は2件。出所は明らかにしていないが、不当な補助金に当たるとして、欧州委に介入を要請しているという。

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欧州委は同制度運用の詳細が固まった時点で、必要があると判断すれば、調査に乗り出す可能性がある。

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