2012/3/12

環境・通信・その他

EUの原発ストレステスト、完了がずれ込み

この記事の要約

欧州委員会のエッティンガー委員(エネルギー担当)は6日、EU内の原子力発電所のストレステスト(耐性審査)の完了が予定よりずれ込むとの見通しを示した。最終報告書の提出が予定の6月から「夏前」になるとしている。\ EUは東京 […]

欧州委員会のエッティンガー委員(エネルギー担当)は6日、EU内の原子力発電所のストレステスト(耐性審査)の完了が予定よりずれ込むとの見通しを示した。最終報告書の提出が予定の6月から「夏前」になるとしている。

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EUは東京電力福島第一原発の事故を受け、昨年6月に域内にある原発のストレステストを開始。英、仏、独、スペイン、ベルギー、ブルガリア、チェコ、フィンランド、スウェーデン、ハンガリー、オランダ、ルーマニア、スロバキア、スロベニアの14カ国にある計143基の原子炉を対象に、地震、津波、洪水、豪雨などの自然災害や航空機事故を想定した耐性審査を進めている。現在は、昨年11月に各国政府がまとめた中間報告書の内容を専門家や欧州委の担当者が精査している段階だ。

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エッティンガー委員は声明で、最終報告書について「早く結果を出すことよりも慎重さが大切。完成まで、なお時間がかかる」と述べ、予定より少し遅い夏前にまとまる予定であることを明らかにした。

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