2012/3/19

総合 –EUウオッチャー

ギリシャ追加支援、第1弾で394億ユーロ実施へ

この記事の要約

ユーロ圏財務相会合の議長を務めるルクセンブルクのユンケル首相兼財務相は14日、EUのギリシャに対する第2次金融支援が全ユーロ参加国の議会で承認されたと発表した。これを受けて、第1弾として394億ユーロの融資を実行する。\ […]

ユーロ圏財務相会合の議長を務めるルクセンブルクのユンケル首相兼財務相は14日、EUのギリシャに対する第2次金融支援が全ユーロ参加国の議会で承認されたと発表した。これを受けて、第1弾として394億ユーロの融資を実行する。

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EUが国際通貨基金(IMF)と共同で実施する第2次支援は、総額約1,300億ユーロ。昨年7月に合意したが、条件のひとつであるギリシャの財政再建をめぐる混乱で実施が遅れていた。しかし、同問題が解決し、もうひとつの条件だった民間債権者の債務削減も成立したことから、ユーロ圏各国は実施を正式承認していた。

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財政危機に直面するユーロ参加国に緊急金融支援を行う「欧州金融安定基金(EFSF)」を通じた第1弾融資は、数段階に分けて実施される。3月に59億ユーロ、4月に33億ユーロ、5月に53億ユーロを融資する。残りは3カ月ごとに9月までに実施する。融資はギリシャ国債の償還や、債務削減の受け入れで打撃を受けた銀行の資本増強に充当される。

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一方、IMFも15日に開いた理事会で、対ギリシャ第2次支援の一部として、4年間で総額280億ユーロの融資を実施することを承認した。うち16億5,000万ユーロについては即時に実施する。

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