2012/4/30

競争法

欧州委、仏空港のライアンエアー優遇で調査

この記事の要約

欧州委員会は25日、欧州最大の格安航空会社ライアンエアーがフランスのニーム空港から受けている優遇措置が不当な補助に当たる可能性があるとして調査を行うと発表した。\ ライアンエアーはニーム空港と空港使用料及び着陸料の割引や […]

欧州委員会は25日、欧州最大の格安航空会社ライアンエアーがフランスのニーム空港から受けている優遇措置が不当な補助に当たる可能性があるとして調査を行うと発表した。

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ライアンエアーはニーム空港と空港使用料及び着陸料の割引やマーケティングの支援などの優遇措置を受ける取り決めを結んでいる。欧州委はこうした優遇措置によりライアンエアーが「競合他社が享受できない不当な経済的利益」を得ている可能性があると指摘する。また、ニーム空港はフランス政府から2000年から06年までに200万ユーロの補助金と900万ユーロの前貸し融資を受けていたことに言及し、これらの補助の一部がライアンエアーへの支援に流用されていないかについても調査するとしている。

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ライアンエアーはEU域内の多くの空港とニーム空港と同様の優遇措置に関する取り決めを結んでおり、欧州委は現在、リューベック、フランクフルト・ハーン、ツヴァイブリュッケン、ラ・ロシェル、マルセイユ、ストックホルム・ヴェステロース、アルゲーロ、オーフスの各空港について調査を進めている。今回の調査開始を受けてライアンエアーの広報は「EUの空港との取り決めはすべて競争法に従っている」とのコメントを発表した。

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欧州委は04年、ライアンエアーに対しベルギーのシャルルロワ空港の利用をめぐりワロン地域政府などから受け取った補助金の返済を命じる決定を下したが、欧州司法裁判所は08年にこの決定を覆している。

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