EUのファンロンパイ大統領(欧州理事会常任議長)は4日、成長・雇用戦略を協議する非公式臨時首脳会議を月末または来月初めに開催する意向を表明した。
\EUではギリシャに端を発したユーロ圏の債務危機を受けて各国が財政再建を進めているが、厳しい緊縮策が景気浮揚の足かせとなり、雇用が急激に悪化している。このため、このところ多くの国で緊縮策に対する国民の不満が強まっており、フランスの大統領選、ギリシャの総選挙にも反映された。
\EUはこうした動きが加速して財政再建が後退し、信用不安が再燃することを懸念している。臨時首脳会議では、財政再建を推進しながら成長、雇用を確保するための方策について協議するもようだ。
\ファンロンパイ大統領によると、EUは臨時首脳会議で成長・雇用戦略の策定に向けた地ならしを行い、6月28、29日に開催される定例首脳会議で詳細を固めたい考えだ。
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