2012/6/4

産業・貿易

VCのパスポート制導入、欧州議会の委員会が修正案可決

この記事の要約

欧州議会の経済金融委員会は5月31日、EUがベンチャーキャピタル(VC)に「パスポート制」を導入し、ある国のVCがEU全域で活動できるようにする法案を修正のうえ可決した。欧州議会は2013年7月の導入を目指し、加盟国と調 […]

欧州議会の経済金融委員会は5月31日、EUがベンチャーキャピタル(VC)に「パスポート制」を導入し、ある国のVCがEU全域で活動できるようにする法案を修正のうえ可決した。欧州議会は2013年7月の導入を目指し、加盟国と調整を進める。

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EUでは私募などに関するルールが加盟国ごとに異なっていることから、VCが国境を越えて活動することが難しい状況にあり、米国と比べてVCによる投資が小規模にとどまっている。このため欧州委員会は、域内経済活性化に向けた起業支援策の一環として、一定の要件を満たしたVCがEU全域で事業展開できるようにするパスポート制の導入を提案していた。

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欧州議会の経済金融委が欧州委の原案に加えた修正は、この要件に関するもの。VCに投機的な資金が流入するのを防ぐため、投資家が一定期間は資金を回収できないようにする。また、VCに対して、投資リスクに備えて一定額を預託することを義務付ける。

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