2012/6/25

欧州ビジネスウオッチ

KPN、独子会社とO2の合併破談に

この記事の要約

オランダ通信最大手のKPNは20日、独携帯電話サービス子会社Eプルスを他社と合併する交渉が決裂したと発表した。同社はスペイン同業テレフォニカの携帯サービス子会社O2の独部門とEプルスの合併に向けて交渉してきたとみられる。 […]

オランダ通信最大手のKPNは20日、独携帯電話サービス子会社Eプルスを他社と合併する交渉が決裂したと発表した。同社はスペイン同業テレフォニカの携帯サービス子会社O2の独部門とEプルスの合併に向けて交渉してきたとみられる。KPNはメキシコのアメリカ・モビルから敵対的な買収を仕掛けられており、防衛策の一環として両社を合併させる考えだった。

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アメリカ・モバイルはKPNへの出資比率を現在の8.5%から最大28%へと引き上げる考えで、KPN株を1株当たり8ユーロで買い上げる計画。KPNはこれを阻止するため、アメリカ・モビルが強い関心を寄せるEプルスを他社と合併させることでTOBを断念させる戦略を打ち出していた。

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Eプルスは2011年の独携帯電話サービス市場のシェアが19.9%で3位、O2は同16.1%で4位につけている。合併が実現すればTモバイルとボーダフォンを上回る最大手企業が誕生する見通しだった。

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