2012/7/9

環境・通信・その他

新車の事故通報システム搭載、15年に義務化を=欧州議会

この記事の要約

欧州議会は3日の本会議で、EU域内で販売される新車に自動車事故を自動的に通報する「eコール」と呼ばれるシステムを搭載することを2015年から義務付ける決議案を採択した。\ eコールは、事故が起きると車内に装備された発信装 […]

欧州議会は3日の本会議で、EU域内で販売される新車に自動車事故を自動的に通報する「eコール」と呼ばれるシステムを搭載することを2015年から義務付ける決議案を採択した。

\

eコールは、事故が起きると車内に装備された発信装置が衝撃を感知して自動的に作動し、域内共通の緊急通報用電話番号「112」につながって最寄りの緊急サービスセンターに車両の位置情報を通報する仕組み。緊急センターは位置情報を基に迅速に救急隊を派遣することができ、従来に比べて事故発生から救助までの時間が大幅に短縮される。

\

欧州委は2005年に同システムの導入を発表。当初は09年までにEU全域でeコールを実用化する目標を掲げていた。しかし、一部の国がコスト面の問題などを理由に、同システムの導入を公約する覚書への署名を拒んだことから、先送りを決定。現在も英国が署名を見送ったままだ。現在の搭載率は0.4%にとどまっている。

\

欧州議会の決議は、全加盟国が15年までに、新車の同システム搭載を義務付けることを求めている。

\