2012/7/16

欧州ビジネスウオッチ

プジョーが国内で大規模リストラ、工場閉鎖などで8千人削減

この記事の要約

仏自動車最大手のPSAプジョーシトロエンは12日、経営悪化を受けた合理化策を発表した。工場閉鎖などにより、2014年までに従業員8,000人を削減する。\ PSAはシトロエンの小型車「C3」を生産しているパリ郊外のオルネ […]

仏自動車最大手のPSAプジョーシトロエンは12日、経営悪化を受けた合理化策を発表した。工場閉鎖などにより、2014年までに従業員8,000人を削減する。

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PSAはシトロエンの小型車「C3」を生産しているパリ郊外のオルネー工場を閉鎖し、3,000人を削減。レンヌ工場でも1,400人を削減する。さらに、事務職で3,600人を自主退職を募って減らす。

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プジョーは新興国で生産される低価格車との厳しい競争にさらされる小型車を中心に販売が落ち込んでおり、今年上期の欧州での販売台数は18%減少。同期の工場稼働率は76%と、前年同期の86%から悪化した。6月中間決算では7億ユーロ程度の営業赤字を見込んでいる。

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フランスでの自動車工場閉鎖は、1992年のルノーのパリ工場閉鎖以来。今回の大規模なリストラは、国内の成長・雇用回復を掲げるオランド政権にとって大きな痛手となる。

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